神社でおこなう儀式には、子授けや安産、子育てなど、子供の健やかな成長を祈るものがあります。着帯の祝いもその1つです。
妊娠五ヶ月目の(地域によって差があります)戌の日に「帯祝い」といって妊婦のおなかに木綿の腹帯を巻く儀式です。この帯びは「岩田帯」ともいわれます。
なぜ戌の日を選んでおこなわれるかというと、犬は多産で安産が多いことなど様々な理由があります。現在では医療機関でおこなってくれるところも多くなりました。
妊娠五ヶ月目の戌の日に岩田帯を巻き、胎児の健康や安産を祈願する儀式です。祝いの帯びは妊婦の実家が贈るのが習わしとされていますが、仲人や子宝に恵まれた親しい夫婦に贈ってもらうこともあります。
帯は胎児や妊婦を保護します。腹帯を巻くことによって腹部を守り、安定させる目的があります。冷えを防いだり、動きやすくなったりするので母体の保護につながります。また、胎児の魂をこの世にとどめて安定させ、無事に生まれてくることを願うという意味もあります。
犬はお産が軽いということから、あやかろうという考えからです。
一度に沢山の赤ちゃんを産む犬は、多産や子孫繁栄の象徴とされています。
番犬としてよく吠え、邪気を祓うことから家を守るとされています。神社の守護獣として社伝の前に狛犬が置かれていますが、同じ意味合いとされています。
犬はこの世と来世のあいだを行き来して、道案内する役目があるといわれます。人の霊魂の往来にもかかわる動物だと考えられ、赤ちゃんの誕生にも関わっているとされます。
出産後、赤ちゃんの誕生を祝うとともに、これからの人生を健やかに過ごすために家庭でも様々な儀式をおこないます。日や儀式の内容については地域によって多少の違いがありますが、赤ちゃんが無事に成長することを祈るのは同じですね。
始めて赤ちゃんをお湯に浸からせます。体を清めるほか、順調な発育を願う意味があります。お湯にお酒や塩を入れると、風邪をひかないと言われています。
赤ちゃんの命名とともに、健やかの成長を祈って祝います。かつては父方の実家が親類や近所の人を招いてお祝いの席を設けていました。名前を書いた紙を神棚や床の間に貼り、氏神にご加護を願います。
「お箸初め」「歯固め」ともいわれます。食べ物が豊富ではなかった時代に、一生食べ物に不自由しないようにという願いを込めた儀式です。現在も祝い膳を整えて、赤ちゃんに食べさせる真似をします。
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