子宝・子授けの子宝神社。神さまやシンボルを知っておこう

子宝神社では、子沢山の神さまやお産にゆかりのある神さまが祀られていたり、多産や安産の象徴となる動物や御神体が置かれたりするのが特徴です。

 

こちらでは子宝神社に向かう前に知っておいた方がいい情報をまとめました。

 

また、強力な子宝・子授けのご利益が期待できる「全国の子宝神社」をエリア別にご紹介します。

 

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代表的な子宝・安産の神さま

大国主神

大国主神

神話「国造り」に登場する出雲の英雄。180柱もの御子をもうけたことから、縁結びや子宝のご利益で有名な神さまです。神社によっては(大己貴命・大物主神)として神名で祀られます。「大黒さま」としても有名。多くの出雲系神社で主祭神として祀られます。

伊邪那岐命・伊邪那美命

伊邪那岐命・伊邪那美命

天地開闢において神世七代の最後に生まれた男神と女神。日本の国土(本州・四国・九州等)を作った「国生み」。石、山、木、風、海、穀物、火など、数多くの神様を生み出した「神生み」から、子宝・安産の神様として祀られています。多賀系神社で夫婦神として祀られます。

アメノミナカヌシ

天之御中主神

別天津神にして造化三神の第一柱で、最高神や始原神といった神格を持つ「はじめの神」さま。宇宙の始まりから「全てを生み出す」という考えから、子宝のご利益を備えるとされます。子宝神社で有名な水天宮や妙見系神社の神さまです。

建御名方神

建御名方神

諏訪神社の主祭神。武神として有名ですが、子沢山の神「大國主神」の御子神であり、妻神の八坂刀売との間に21柱の子どもをもうけたことから子宝、子授けのご利益を持ちます。諏訪系神社で夫婦神として祀られることが多いです。

神功皇后

神功皇后

妊娠した状態で三韓征伐に渡航。 鎮懐石で出産を遅らせ、帰還した後に無事に応神天皇を出産する。 このことから安産・子育ての神様とされます。八幡社で応神天皇と祀られています。

木花咲耶姫

木花咲耶姫

「桜」の美しさとやがて散る儚さを象徴し、鬼からも求婚されるほどの美しい女神。燃え盛る産屋の中で無事に3柱の御子を産んだことから安産のご利益があるとされます。浅間神社や子安神社、山神社で祀られています。

菅原道真

菅原道真

「天神様」「天神さん」と呼ばれ、学問や受験の神さまとして親しまれていますが、子沢山ということで子宝の神様としても知られます。天満宮・北野神社・菅原神社・天神社で祀られます。

子宝のご利益があるシンボル

子宝神社と呼ばれる神社には、陰(女)陽(男性)を意味するモニュメントがあります。

 

子宝にご利益があるとされるので、お参りした際は立ち寄るといいですよ。

 

子宝シンボルの種類

男根の御神体

金精神社(岩手県)

男根や女陰のオブジェ

男根や女陰をかたどる木材や石材で作られた御神体。男女の結びつきが生命の源と考えられている日本古来の信仰の現れで、金精様として祀られます。

小林市の陰陽石

陰陽石神社(宮崎県)

陰陽石(岩)

性信仰に基づき、信仰や俗信の対象になっている自然物。男女一対の石や岩で、子種石や子孕み石、夫婦岩と呼ばれます。

高千穂神社の夫婦杉

高千穂神社(宮崎県)

夫婦杉

まっすぐに伸びた2本の幹が根本で1本の杉。神社の御神木として、またその名前から縁結びや子宝の木として信仰されます。

北海道神宮頓宮の子宝スポット

北海道神宮 頓宮(北海道)

子連れの狛犬

一般的な狛犬は一対ですが、一部には子供と一緒の狛犬もあります。狛犬の玉や子犬は子孫繁栄や財産を意味するとされます。

子宝神社の特徴

子宝神社にはこれといった「定義」はありませんが、全国にある子宝神社を調べると以下のような類似性があります。

 

  • 子を多く持つ男性神を祀る(大国主神、伊邪那岐神など)
  • 過酷な環境で出産した女神を祀る(神功皇后、木花咲耶姫など)
  • 多くの子をもうけた夫婦神を祀る(伊邪那岐命・伊邪那美命、建御名方神・八坂刀売など)
  • 有力な親子神を祀る(素戔嗚命・市杵島姫、誉田別命・神功皇后、大山津見神・木花咲耶姫など)
  • 「産」の神名を持つ神を祀る(神産巣日神、和久産巣日神)
  • 男女のシンボルを模したモニュメントがある(男根像、女陰像など)
  • 陰陽一対を表す石や木などの自然物がある(夫婦杉、夫婦岩など)
  • その神社で子宝に恵まれた伝承がある

 

他にも無から有を生みだした最初の神さま「天之御中主神」や、金精様と呼ばれる男性のシンボルを御神体とした神社もあります。

 

男女のシンボルを御神体とした性信仰は、生命の誕生に関わる器官を神聖視し崇拝の対象としたものです。子孫繁栄だけでなく豊作を祈願する意味もあり農村地で多くみられます。

 

大切なのは念願が成就して子宝を授かった後に、祈願した神さまに感謝の気持ちを忘れずに報告することです。

子宝神社に関するQ&A

子宝祈願はお金がかかるの?

神社に行って子宝祈願するのにお金はかかりません。お賽銭もいつもお参りしている金額で問題ありません。

 

ただし、祈祷を受ける場合は5,000円(初穂料の相場)。祈祷後にお札やお守り、腹帯などの贈与物をいただく場合は10,000円ほど用意しておきましょう。

 

神社のホームページや電話で事前に確認するのがベスト。電話で確認する場合は「安産祈願の初穂料はいくら納めればいいでしょう?」と聞いてみましょう。

子宝神社はいつ行けばいい?

ねずみやうさぎは子沢山として知られていることから、の日との日が子宝祈願に良いとされます。

安産祈願なら戌の日にお参りしましょう

安産祈願で神社に訪れるなら「戌の日」に行くのが良いとされます。

 

「戌の日」は十二支の戌に当たる日のことで12日に1度めぐってきます。犬は多産なのにお産が軽いことにあやかり、妊娠5ヶ月目に腹帯を巻いて、安産祈願のお参りをすることを「戌の日の祝い」いいます。この安産祈願は、世界中でも日本だけの文化です。

 

令和5年の戌の日カレンダー
1月 2月 3月

4日(水)
16日(月)
28日(土)

9日(木)
21日(火)

5日(日)
17日(金)
29日(水)

4月 5月 6月

10日(月)
22日(土)

4日(木)
16日(火)
28日(日)

9日(金)
21日(水)

7月 8月 9月

3日(月)
15日(土)
27日(木)

8日(火)
20日(日)

1日(金)
13日(水)
25日(月)

10月 11月 12月

7日(土)
19日(木)
31日(火)

12日(日)
24日(金)

6日(水)
18日(月)
30日(土)