アメノコヤネ命のご利益や特徴

アメノコヤネ

 

名称
  • 天児屋命(古事記)
  • 天児屋根命(日本書紀)
  • 天之子八根命
  • 武乳速命(たけちはやのみこと)
  • 速経和気命(はやふわけのみこと)
  • 天見通命(あめのみとおしのみこと)
  • 麻刀方命(まとかたのみこと)
  • 太詔戸命(ふとのりとのみこと)
  • 春日戸神(かすかべのかみ)
  • 国辞代命(くにのことしろのみこと)
  • 櫛真智命(くしまちのみこと)
ご利益
国家安泰 学業成就 出世開運 諸願成就
受験・入試合格
神格
言霊の神 祝詞の神 出世の神
関連神
  • 父神:興台産霊神(コゴトムスビノカミ)または津速産霊命または建御雷神または天辞代命または櫛真智命
  • 妻神:天美津玉照比売命(アメノミツタマテルヒメノミコト)
  • 子神:天押雲根命(アメノオシクモネノミコト)
  • 孫神:天種子命(アマノタネコノミコト)

 

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天児屋根命はどんな神さま?

祝詞の祖神

アメノコヤネ命は、天岩戸神話に登場する神々の一神であり、祝詞の神さまと言われています。『日本書紀』には中臣氏(後の藤原)の遠祖で、言霊の神で高天原で代々祭祀職にあったとされるコゴトムスビ神の子とされます。一般には藤原氏の氏神を祀る春日大社の祭神として知られる神さまです。

 

神社の祭礼や地鎮祭などの儀式の時に神主が神前で奏上することを祝詞と呼ばれ、これは神さまを祝福する言葉です。もっと簡単に言えば、神のはたらきに感謝し称賛する言葉を申し上げ、さらなる幸運をもたらしてくれることを願う行為でもあります。

 

これは今日的な解釈であり、本来の祝詞というのは祭祀などの宗教儀礼に場で神霊に憑依された人が、神の意思を伝える時の呪力のある言葉だったそうです。つまり、神の方から一方的に託宣する意味合いが強かったのです。

 

それに対して祝詞の中には「寿詞(よごと)」と呼ばれるものがあります。これは人側の祈願が成就したことを感謝し、神の力を称えるという意味合いが強いことから今日の祝詞の意味に近いとされます。いずれにしても祝詞というのは、人間と神がコミュニケーションをする手段と考えられます。

 

天岩戸神話で祝詞を奏上した神

アマテラス大神が隠れた天岩戸神話では、オモイカネ神が周到な準備をした後、アメノフトダマ命とともに諸神を集めて祭りをおこないました。その際に「太卜(ふとまに)」を行い、一連の儀礼を行うのに最もよい日時を決定します。太卜とは牡鹿の肩の骨を焼き、そこに入った亀裂の形によって物事の吉凶を見定めるもので、極めて古くからある占いの一つです。

 

儀礼がはじまるとアメノフトダマ命が玉と鏡と弊を付けた立派な玉串を捧げ持ち、アメノコヤネ命が太祝詞(太とは立派の意味)を唱えました。アマテラス大神の偉大さや美しさを目一杯褒め上げて気分をよくさせて、岩戸から出てくるように、その心を動かそうとしたのです。

 

アメノコヤネ命の祝詞

ひふみ よいむなや こともちろらね しきる ゆいつわぬ そをたはくめか
うおえ にさりへて のますあせえほ れけ

 

結果、アメノウズメ命のダンスなど神々の力を合わせて無事にアマテラス大神を岩戸から出すことに成功します。アメノコヤネ神の太祝詞を聞いたアマテラス大神はそのみごとな表現に大いに喜んだとされます。

 

天岩屋神話においてオモイカネ神が統括する立場であるのに対し、アメノコヤネ神は神官を統括する祭祀長的な立場であったとされます。

 

言霊信仰のルーツとされる神

天岩戸の前でアメノコヤネ命が、祝詞を奏上する場面は、言霊信仰のルーツとも言われています。言霊というのは言葉のもつ神秘的な力と働きに宿る神霊のことです。言霊は呪力を持ち、人の心を動かし、さまざまな現象となって現れます。それは良いことも悪いことも含めてです。

 

言葉そのものには吉凶をもたらす力があると考えるのが言霊信仰で、特に祝詞は強い言霊ということになります。言葉を駆使する者は天地を動かすことができると言ったら大げさですが、要するに言葉をしゃべると、その言霊の力によって物事が支配され吉凶の結果が生じるということです。

 

藤原氏の祖神

後の天孫降臨神話では五伴緒(いつとものお)の筆頭としてニニギ命とともに葦原中国に降り、宮廷祭祀を司る中臣連の祖先神となります。

 

とくに古代の有力氏族である中臣氏(のちの藤原氏)の祖神として信奉されたことによって重要な役割を果たします。「中臣」とは神と人との間を取り持つという意味で、中臣一族は宮廷の神事を統括して、政権の中でおおきな影響力をもっていたとされます。

 

この神さまを祭神とする古社の1つに東大阪市の平岡神社があります。その社伝によると、神武天皇が大和に建国したときに、侍臣の天種子命(アメノコヤネ命の孫で後の藤原氏の祖神)に命じて、アメノコヤネ命を祀らせ、国土平安を祈願したのが始まりと記されているそうです。

 

のちに藤原氏によって春日大社に勧請され、春日神に列したことから同社は元春日とも呼ばれ、アメノコヤネ命は「春日さま」と呼ばれ親しまれています。

天児屋根命を祀る神社

札比内神社 北海道樺戸郡月形町新宮札比内999
高照神社 青森県弘前市高岡神馬野87
釣石神社 宮城県石巻市北上町十三浜菖蒲田305
鹿島神宮 茨城県鹿嶋市宮中2306-1
今宮神社 東京都文京区音羽1-4-4
居木神社 東京都品川区大崎3-8-20
春日神社 東京都町田市大蔵町2822
五社神社 静岡県浜松市中区利町302-5
高賀神社 岐阜県関市洞戸高賀字宮下1217
蜂田神社 大阪府堺市中区八田寺町524
枚岡神社 大阪府東大阪市出雲井町7-16
春日大社 奈良県奈良市春日野町160
大原野神社 京都市西京区大原野南春日町1152
加太春日神社 和歌山県和歌山市加太1343
春日神社 香川県丸亀市川西町北627
戸明神社 福岡県北九州市若松区蜑住866

 

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