拝殿は参拝者が拝むために本殿の前に建てられた建物です。賽銭を入れたり、鈴を鳴らしたり、拍手したり、おじぎしたりと色々やることが多い場所です。
なんとなく周りの人と同じようにしてるけど、正しい参拝のやり方がわからないという人も多いでしょう。
こちらでは拝殿での作法を紹介してます。正しい方法で参拝すれば神さまも気分が良くなり、いつも以上にご利益があるかもしれませんよ。
拝殿も鳥居や参道と同じく正面からほんの少しずれて立ちます(真ん中は神さまの通り道)。はじめに軽くお辞儀(15度ぐらい)をします。続いてお賽銭を入れますが賽銭を投げるのはNG。そっと入れるのが正しい作法です。
賽銭にはお供えの他に、罪穢を銭に移して祓う意味があります。金額を気にする人がいますが、お賽銭は気持ちなので金額の大小は関係ありません。自分がそのときに供えたいと思った金額で構いません。
鈴を鳴らすときは縄を引くか、左右にそっと振って鳴らしましょう。鈴を鳴らすのは捧げものと神霊を招く儀式を簡略化したもので、その場の祓い清め、また神さまにこちらの存在を知らせるといった意味もあります。
近年は感染対策として鈴を外している神社が多いです。その場合はお賽銭を入れたら以下の二拝二拍手一拝を行いましょう。
拝とはお辞儀です。直立した姿勢から深揖(しんゆう※深いおじぎの意味)と呼ばれる体を45度ぐらいに折るおじぎを二回します。
次に両手を胸の前まで持ってきて拍手を二度打ちます。この時、中指の指関節1つぶんずらしてて打つと、境内に響くいい音がでます。
拍手を打つ意味は神さまへの敬意を表す作法です。また、自分が素手であること、何の下心もないことを神様に証明するためとも言われます。
拝礼の間は目を閉じ、身元、祈願内容を心の中で神さまに述べ、心を込めて神さまに感謝しながら祈念しましょう。
祈願が終わったら手をおろし、最後に一拝して終わりとなります。
上記の二拝二拍手一拝が一般的ですが、出雲大社や宇佐神宮などでは二拝四拍手、伊勢神道では四拝八拍手などがあります。いずれも拝殿前に説明書きがあるのでそれにしたがいましょう。
合掌してる時に自分の願い事だけ一方的に伝えてませんか?それだと神さまもしっかり聞いてくれないかもしれません。
神さまにしっかりあなたの願いを聞いてもらう方法を紹介します。
はじめにあなたが誰なのかを伝えます。この「個人」の特定は神さまにとって重要です。せっかく家族の健康を祈っても誰の家族かわかりませんよね?
あなたが誰なのか住所と氏名を神さまに伝えてください。名乗るのは礼儀でもあります。次に「参拝させていただき、ありがとうございます」と参拝できたことへの感謝を伝えます。願い事はあれこれ伝えるのではなく、一つだけにしてください。
「はらいたまえ きよめたまえ かむながら まもりたまえ さきわえたまえ」
意味は「罪、穢(けがれ)をとりのぞいてください。神さま、どうぞお守りお導きください」です。「はらいたまえ きよめたまえ」だけでも大丈夫です。
「横浜市中区相生町1-◯番地」の山田太郎です。参拝させていただき、感謝申し上げます。家族全員、無事に1年過ごせますように。はらいたまえ きよめたまえ かむながら まもりたまえ さきわえたまえ」
結論からいうと神さまは「ひいき」するんです。
「あの子は歓迎するけど、この子はそうでもないな」みたいな感じで神さまの愛情の深さには差があります。
神さまにひいきされる方法は「知る」ことです。
「知る」→「愛する」→「貢献する」→「パフォーマンスの向上」
この原因と結果のプロセスが当てはまります。
愛が生まれる原因は「知る」ことです。神さまに愛されるには、神さまを知ることです。知ると知られ、知れば知るほど神さまに愛情がわいてきます。
知ると知られる。愛すると愛される、ポジティブな感情を抱けばポジティブな反応が返ってきます。
人間関係の場合、嫌うと嫌われるといったネガティブな感情と反応がありますが、神さまにはそれがありません。
ネガティブな感情は罪・穢として祓いの対象となり、神社では掃除されます。ときには悩みや愚痴を吐いてもいいんです。
セールスマンが顧客訪問する場合どういった準備をするでしょうか。訪問先のどういう人なのか調べるはずです。
神社への参拝も同じです。
どんな神社にも歴史があります。また、神社は土地の守り神として地域密着型です。ですから周辺の地域について知ることもよいでしょう。
地元っ子はその土地の神さまに愛されています。とくに「ひいき」されているわけなんです。それにあやかるようですが、その土地の人と仲良くすると、その土地の神さまとも仲良くなりやすいのです。
もちろんあなたが生まれた場所、今お住まいの場所、長年通った学校や会社のある場所、それぞれに神社があります。そんな地理的に縁の深い神社は、あなたをより「ひいき」してくれます。
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