鹽竈神社の鳥居
鳥居は神社といえばで思いつくシンボルですね。
その役割は、人が暮らす場所と神聖な場所「神域」との境界を表す門や、不浄なものが防ぐ結界ともされます。
一般的な神社では入り口に1つですが、規模の大きい神社では複数あります。また、参道に複数ある場合は、本殿から離れた鳥居から「一の鳥居」、「二の鳥居」というように数えられます。
山の中や海辺などの本殿の無い神社では、自然の中にある鳥居自体を御神体とする場合もあります。
神社を訪れる際に、特に意識することなく鳥居をくぐる人も多いでしょう。かんたんですが鳥居をくぐる際のマナーを紹介します。
鳥居をくぐる前に中央ではなく左右どちらかに寄り、一歩手前で立ち止まり、心を落ち着かせてから一礼します。会釈する感覚で大丈夫です。
鳥居をくぐるときは中央から離れている外側の足から踏み入れます。
鳥居(参道)の中央は神さまの通り道とされているので、たとえわずかでも中央(神様の通り道)がにおしりを向けることがないようにするための作法です。
鳥居は一箇所だけとは限りません。1つの神社で複数存在する場合もあります。面倒と思われますが、その都度一礼を心がけましょう。
いつからか鳥居の上に石を投げて乗せると願いが叶うという俗信が生まれました。しかし、石を投げ上げるのは危険ですし、上に乗った石がいつ落下するかわかりません。参拝者として慎むべき行為でしょう。
歴史ある鳥居の美観を損ない、破損させる原因となるので積石はやめましょうね。
鳥居の基本形は二本の縦柱と横木からなっています。構造や装飾は様々ですが、大きく種類分けすると「明神鳥居」と「神明鳥居」の2つです。
明神と神明。同じ漢字が使われるので区別しづらいですね。
それぞれの形や特徴を紹介します。
笠木の両端が上に反っている曲線的な形が「明神系」の特徴です。稲荷神社や八幡神社の鳥居に見られます。
神仏習合の時代では、豪華な仏教建築が盛んになりました。そのためシンプルな神明鳥居から、装飾性に富んだ明神鳥居に変えた神社が多かったようです。
明神鳥居 | 八幡鳥居 | 春日鳥居 |
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山王鳥居 | 中山鳥居 | 両部鳥居 |
ほかにも、京都の伏見稲荷などでみられる朱色の千本鳥居。また、鳥居の2つの柱に龍が昇る様が描かれる「双龍鳥居」は品川神社の一の鳥居、JR阿佐ヶ谷の「馬橋稲荷神社」で見れます。
縦柱と横木ともに直線的な鳥居が「神明系」の特徴です。
歴史的にもっとも古いとされる鳥居で、伊勢神宮や靖国神社などで見ることができます。2本の柱の上にまっすぐな木材を乗せ、柱と柱の間にもう一本木を渡したシンプルな形。
神明鳥居 | 黒木鳥居 | 靖国鳥居 |
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鹿島鳥居 | 内宮源鳥居 | 宗忠鳥居 |
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