神社とお寺の違い

建造物

神社:鳥居

赤い鳥居
神域の入り口であり、俗世との境界を象徴する鳥居。「鳥が居た」や「通り入る」、古代インドの塔を囲む門の「トラーナ」など語源は諸説ありますが、8世紀頃には今の形が確立されていたとされます。

 

お寺:塔

お寺の塔
サンスクリットのステューパ(塚)が「卒塔婆」と音写された仏教建築物です。釈迦の遺骨や経などが納められています。日本の主な仏塔は三重塔や五重塔などの多重塔です。

 

 

参拝方法

神社:手を打つ

両手を打合せて音を鳴らすことを「柏手を打つ」といいます。神社では二拝二拍手一拝が基本的な参拝の作法です。

 

お寺:手を打たない

お寺では柏手を打たず、静かに両手を合わせて感謝や祈りを念じるのが一般的です。お経を唱えても構いません。

 

参拝時に帽子をとるなどのマナーは神社もお寺も共通です。

 

 

奉仕する人

神社:神職

神職
神道あるいは神社で神に奉仕する人たちは神職と呼ばれます。段位もあり上位から「浄階」・「明階」・「正階」・「権正階」・「直階」の5段階あります。一般的な神社の役職には「宮司」・「禰宜(ねぎ)」・「権禰宜(ごんねぎ)」とあります。奉仕中は装束を身にまといますが、髪型などにとくに規定はありません。

 

お寺:僧侶

僧侶
仏教の戒律を遵奉(じゅんぽう)する出家修行者です。一定の戒律を守って修行するのが本来の姿とされます。僧侶になるには、所属する宗派に従い宗門系大学で仏教を学びます。奉仕中は袈裟をまといます。
本来は己への戒めとして剃髪しますが、近年では有髪の僧侶もいらっしゃいます。

 

信仰

神社:神道

自然崇拝から発症した宗教です。「古事記」や「日本書紀」などの古典の中で描かれている神話の神々をはじめ、八百万の神々を祀ります。日本独自の宗教と思われがちですが、大陸渡来の仏教のほか道教、儒教などの影響も受けて発展したと言われています。

 

お寺:仏教

インドの釈迦を開祖としている宗教です。日本に公式に伝来したのは六世紀半ばとされていますが、それ以前から私的な形で伝来していたと考えられています。奈良時代以降、朝廷の庇護をうけ、平安時代の末法思想を経て、鎌倉仏教の登場によって日本独自の仏教に発展しました。

 

神道と仏教。明確な違いは?

神道と仏教が異なるのは、神道は血縁や地縁で結ばれた共同体(家族・部族・村)を守ることを目的に信仰されてきたのに対し、仏教は個人の安心立命や魂の救済、国家鎮護を求める目的で信仰されてきたという点です。

神仏習合が神社とお寺の違いを分かりづらくした?

神社やお寺に参拝する際、「手を打つべきかどうか・・」迷ったことありませんか?

 

端的に言うと、神社は神さまに祈り感謝する場所お寺は仏に祈願したり仏道の修行をする場所となります。これに関連しますが、神社は神の領域を示す鳥居、神が座す本殿、神を拝むための拝殿があり、ご神体は見えないのが一般的です。

 

対するお寺は本来、舎利(遺骨)を安置するためのものであった仏塔、修行僧が集団生活をするための僧堂、成仏を願い人々を埋葬するお墓があるのが一般的な仏教寺院の姿です。そして礼拝の対象として仏像を誰の目から見えるように安置するのが基本です。

 

奈良の東大寺の境内にある手向山八幡宮のように仏を守るために鎮座する神社もあれば、神社境内に寺院をおいた神宮も多く残っています。このように簡単に境界線をひけないのが日本の神社とお寺の関係なのです。

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