古事記 |
淤母陀琉神(オモダルノカミ) |
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日本書紀 |
面足尊(オモダルノミコト) |
創造神 | 賛辞の神 | 人体の完備 |
美容 | 健康長寿 | 技芸上達 |
夫婦円満 | 縁結び |
第1代 | 国之常立神(クニノトコタチノカミ) |
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第2代 | 豊雲野神(トヨクモノノカミ) |
第3代 |
宇比地邇神(ウヒヂニ) |
第4代 |
角杙神(ツノグヒ) |
第5代 |
意富斗能地神(オホトノヂ) |
第6代 | 於母陀流神(オモダル) 阿夜訶志古泥神(アヤカシコネ) |
第7代 |
伊邪那岐神(イザナキ) |
『古事記』では兄を淤母陀琉神(オモダル)、妹を阿夜訶志古泥神(アヤカシコネ)とされ、神世七代の第6代の神。『日本書紀』では兄を面足尊、妹を綾惶根尊とされます。
オモダルは「淤母」は「面(顔)」、「陀琉」は「足る」と解して、「不足したところのない・完成した男子の顔つき)」の意味。アヤカシコネはそれを「あやにかしこし・なんとも恐れ多い女性」と美称する意味とされます。
つまり、「恐れ多いですが、顔や外見に不足がありません」という人体の完備を神格化した神さまです。
第1代のクニノトコタチから続くこれまでの一連の流れにおいて、大地と生命が「満ち足りた状態」になったという賛美や喜びを表しています。
中世の神仏習合では、神世七代の第6代であることから、仏教における第六天魔王と同一視され、修験道で信奉されていました。
「織田信長」も崇敬しており、自らを第六天魔王の化身とし延暦寺を焼き討ち。仏教徒からは「第六天魔王」と恐れられました。
明治の神仏分離によって、第六天魔王を祀る寺の多くは神社となり、社名を「第六天神社」「面足神社「胡録神社」」などに改めます。
ちなみに、第六天神社は関東を中心に存在しており、西日本や九州にはありません。
これは豊臣秀吉が、織田信長が信仰する第六天魔王を恐れ、自らの拠点である西日本の第六天を祀る神社を廃社にしたからとされます。
神世七代は第3代から男神と女神の対神です。対となる神同士の名前が似ています。
第3代:ウヒジニ・スヒジニ(ヒジニ)
代4代:ツノグイ・イクグイ(グイ)
代5代:オホトノヂ・オホトノベ(オホトノ)
代6代:オモダル・アヤカシコネ(?)
代7代:イザナギ・イザナミ(イザナ)
オモタルとアヤカシコネは名前に共通点がないのが興味深いです。
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