「誉田別命(ほんだわけのみこと)」のご利益と神格

ホンダワケノミコト

 

名称
古事記
品陀和氣命(ほむだわけのみこと)
大鞆和気命(おおともわけのみこと)
日本書紀
譽田天皇(ほむたのすめらみこと)
誉田別尊(ほむたわけのみこと)
胎中天皇(はらのうちにましますすめらみこと)
播磨国風土記
品太天皇(ほむだのすめらみこと)
上宮記
凡牟都和希王(ほむつわけのみこ/ほむたわけのみこ)
別称
八幡神(やはたのかみ、はちまんしん)
八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)
応神天皇(おうじんてんのう)
ご利益
国家鎮護 殖産産業 家運隆昌 成功勝利
教育 交通安全 悪病災難除け 子孫繁栄
神格
文武の神
関連神

 

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誉田別命はどんな神さま?

ホンダワケノミコト「応神帝御影」

『集古十種』より「応神帝御影」

 

武神から生活守護の神へ

八幡さまことホンダワケ命は、応神天皇の名で知られています。

 

戦前までは武神として崇められていました。戦後から平和観念が浸透していくなかで、教育や縁結びなど日常生活に根ざした諸願成就の神へと変化していきました。

 

八幡様を祀る全国の八幡系の神社は、三万とも四万とも言われており、分詞の数の多さでは稲荷社についで第二位です。日本文化の基礎を築き、八幡信仰の祭神として「八幡さま」で親しまれるこの神様は、日本全国どこへ行っても出会える神様です。

 

八幡信仰の祭神

ホンダワケ命が八幡神として信仰されるようになった経緯は明らかにされていませんが、その時期をうかがわせる古い縁起があります。平安後期の歴史書『扶桑略記』では、欽明天皇の御代(539年~571年)に八幡神が現れたという次のような話があります。

 

豊前国(大分県)宇佐郡の厩峰の麓にある菱潟池のほとりに一人の容姿奇異な鍛冶の翁が住んでいた。その翁が金色の鷹や鳩に変わるのを見た大神比義という神主が翁に仕えました。

 

翁に仕えること3年。ある日、もし神ならば私の前に姿を表してくださいと祈ると、翁は三歳ほどの童子に姿を変え、竹の葉の上に立ち「われは十五代の応神天皇であり、護国霊験威身神大自在王菩薩なり」と名乗ったと言います。

 

歴史上の応神期は四世紀末にあたり、朝鮮半島進出や東国平定など大和朝廷が大いに発展した時代。そうした時代的な状況の中で、八幡神とホンダワケ命が結びついたというのが定説となっています。

 

日本文化の基礎を築き

古事記などによると、八幡さま(誉田別命)は筑紫国(福岡県)で生まれ、大和に戻り母の神功皇后の摂政のもと皇太子となり、皇后の死後に第十五代天皇に即位。四十一年の治世には、百済からの3人の帰化人を受け入れたり、中国の文芸や工芸を積極的に導入するなど、優れた治世を行ったとされ、日本の文化の基礎を築いたとされます。

 

応神天皇は歴史的に最初の天皇とされる考えがあり、その治世は学問的にも日本の歴史時代の始まりと言われています。「応神」とは死後の諡号(贈り名)で、通称として使われていますが、祭神名の多くは生前の名である誉田別命(ほんだわけのみこと)で祀られています。

 

死後に「応神」の諡号を贈られた天皇は、のちに八幡信仰の祭神とされ八幡神・八幡大菩薩と呼ばれて文武両道の神としてその神威が全国に広がります。また、聖母神の神功皇后とともに、母子神信仰の神としても崇敬されている。

 

源氏の守護神として全国に広がる

中世以降、八幡信仰は発祥地の宇佐八幡宮(大分県)、石清水八幡宮(京都府)、源頼朝が創祀した拡大発展拠点の鶴岡八幡宮の三社を核として全国に広がりました。特に武家の棟梁・源氏の守護神となったことで、各地の武士層から庶民へ浸透していきました。

誉田別命を祀る神社

石狩八幡神社 北海道石狩市弁天町1
八幡秋田神社 秋田県秋田市千秋公園1-8
六椹八幡宮 山形県山形市鉄砲町1-3-5
飯坂総鎮守八幡神社 福島県福島市飯坂町八幡6-1
上野国一社八幡八幡宮 群馬県高崎市八幡町655
鶴岡八幡宮 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
鳩森八幡神社 東京都渋谷区千駄ケ谷1-1-24
葛飾八幡宮 千葉県市川市八幡4-2-1
窪八幡神社 山梨県山梨市北654
越中護国八幡宮 富山県富山市八幡718
八幡神社 福井県坂井市春江町江留上本町32-7-1
尾張八幡神社 愛知県知多市八幡荒古後86
日牟禮八幡宮 滋賀県近江八幡市宮内町257
郡山八幡神社 奈良県大和郡山市柳4-25
石清水八幡宮 京都府八幡市八幡高坊30
八幡宮(横堤八幡宮) 大阪府大阪市鶴見区横堤2-8-25
八幡神社(垪和郷一の宮) 岡山県久米郡美咲町大垪和西238
富田八幡宮 島根県安来市広瀬町広瀬85
今八幡宮 山口県山口市上宇野令828-1
総鎮守 八幡神社 愛媛県八幡浜市矢野町神山510
高知八幡宮 高知県高知市はりまや町3-8-11
到津八幡神社 福岡県北九州市小倉北区上到津1-8-1
宇佐神宮 大分県宇佐市南宇佐2859
宮崎八幡宮 宮崎県宮崎市宮田町3-27
蒲生八幡神社 鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2259-1
八幡神社 鹿児島県熊毛郡南種子町中之下797
琉球八社 安里八幡宮 沖縄県那覇市安里3-19-14

 

八幡信仰の源流は古くから母子神信仰だったと考えられていることから、誉田別命とともに母神の神功皇后を祀るところも多く、縁結び、子宝、安産、子育ての守護などの神さまとして人々の信仰を集めています。

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