蔵王権現(ざおうごんげん)の描かれる姿と伝承

蔵王権現

蔵王権現

出典:日本の神々辞典

 

蔵王権現は、インドや中国由来ではなく、日本独自の修験道の神(本尊)です。正式名称は金剛蔵王権現、または金剛蔵王菩薩とされます。

 

究極不滅の真理を体現し、あらゆるものを司る王という意味を持つ「金剛蔵王」という名からも、もあり、非常に強力な力を持つ神さまです。

 

神格 大峰山の神
神徳・ご利益

諸災祓い
願事成就
怨敵退散
家内安全

別称

金剛蔵王権現こんごうざおうごんげん
金剛蔵王菩薩こんごうざおうぼさつ
金蔵王権現こんごうおうごんげん

真言

オン・バキリュウ・ソワカ
オン・バサクシャ・アランジャ・ソワカ
オン・バサラ・クシャ・アランジャ・ウン・ソワカ

 

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蔵王権現はどんな神さま?

修験道の開祖、役小角が大峰山で招来した破邪の神

銅造蔵王権現立像

銅造蔵王権現立像

出典:wikipedia(蔵王権現)

 

世界遺産「紀伊山地の令嬢と参詣道」の文化的景観を示す主要な構成要素に、「大峯山寺」と「大峯奥駈道」があげられます。大峰山とは紀伊半島中央部に連なる大峰山系の総称、その信仰の中心となるのは、最高峰の八経ヶ岳(1915m)です。

 

今もなお女人禁制の伝統を守る霊山・山上ヶ岳の頂上には、大峯山寺蔵王堂が鎮座しており、伝説的行者・役小角の次のような縁起譚が伝えられている。

 

天武天皇三年(675年)、四十一歳の役小角は、ある強い決意をもって山上ヶ岳頂上の巨岩(湧出岩)に座し、経典を一心に唱えた。すると弁財天が現れるが、役小角は万民を救う破邪の神としは優美すぎると、さらに協力な神仏を祈り出すべく念を凝らした。すると次に地蔵菩薩が現れる。しかし役小角は、求めるべきは慈悲の菩薩ではなく、猛々しい威力に満ちた神仏でなくてはならぬとさらに祈る。

 

すると、突然すさまじい雷光が天から放たれ、雷鳴とともに真っ赤な火柱が立ち、憤怒の形相をした神が示現した。これだと確信した小角は、ただちにその姿を掘り上げ、後の蔵王堂となる場に祀ったとされる。

 

別の伝では、釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩に次いで現れたとも、三尊が合体したものともいわれます。いずれにせよ仏菩薩の功徳を越える強力な霊験を体現する神として出現したことを伝えている。

 

金峯山寺の御本尊「金剛蔵王大権現」

秘仏本尊金剛蔵王権現

秘仏本尊金剛蔵王権現

出典:金峯山寺蔵王堂

 

山上ヶ岳から20kmはなれた吉野の金峯山寺(金峯山修験本宗総本山)蔵王堂は「山下の蔵王堂」と呼ばれ、かつては「山上」と一体の修験道場でした。

 

そこには造高6~7mもの像(秘仏扱い)が三体安置されている。全身の青黒い色は、慈悲と寛容を表しており、怒りの中にも全てを許す「恕(じょ)」の姿として表されています。

 

蔵王権現の像容の意味

蔵王権現

蔵王権現

出典:wikipedia(蔵王権現)

 

その像容は密教の忿怒尊を彷彿とさせるものの、蔵王権現はインドや中国起源ではない日本独自の尊像であり、仏教の仏でも神道の神でもない修験道の本尊としての面目をあらわしている。

 

蔵王権現の姿は密教の明王像と類似しており、激しい忿怒相で、怒髪天を衝き、右手と右脚を高く上げ、左手は腰に当てている。右手には三鈷杵を持ち左手は刀印を結び、左足は大地を力強く踏ん張り、右足は宙高く掲げられている。その背後には火炎が燃え盛る。

 

右手の三鈷杵は天魔を粉砕する相を示し、左手の刀印は一切の情欲や煩悩を断ち切る利剣を示します。左足の踏みつけは地下の悪魔を押さえつけており、右足の蹴り上げは天地間の悪魔を払っており、背後の炎は大智慧をあらわしています。

 

高く掲げられたように見える右足は、実は虚空を踏んでいるのだという解釈もあるようです。

 

山の名称を変えるほどの影響力がある蔵王権現

蔵王山

宮城県と山形県にまたがる蔵王山

 

宮城県と山形県との県境にある日本百名山の蔵王山。古くは刈田嶺かったみね、または不忘山わすれずのやまと呼ばれていました。

 

天武天皇の時代に、修験道の開祖役小角(役行者)の叔父に当たる行願が、吉野から蔵王権現を勧請し、修験の地としたと伝わります。

 

江戸時代になると、刈田岳にある「蔵王大権現社」に参詣する庶民で賑わうようになります。その後の明治時代の廃仏毀釈の中、「蔵王大権現社」は刈田嶺神社(奥宮)。「蔵王大権現御旅宮」は刈田嶺神社(里宮)となります。祭神も「蔵王大権現」から「天水分神」および「国水分神」の2柱となりますが、参詣の風習は昭和初期まで続きます。

 

時代が変わるとともに、信仰する人が修験者から庶民へと変化。庶民の間で広く浸透していき、本来の名称であった「刈田嶺」や「不忘山」より「蔵王山」という名称が定着しました。

蔵王権現を祀る寺社

金峯山寺 奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
大峯山寺 奈良県吉野郡天川村洞川(大峯山頂)
蔵王山神社 山形県山形市大字上宝沢2762-1
金峯神社 秋田県にかほ市象潟町小滝字奈曽沢129
大井蔵王権現神社 東京都品川区大井1-14-8
武蔵御嶽神社 東京都青梅市御岳山176
金峰山金剛院(金蔵寺) 東京都八王子市丹木町2-252
金峰山金剛院(金蔵寺) 東京都八王子市丹木町2-252
蔵王神社 愛知県安城市北山崎町蓮台26
華蔵寺 島根県出雲市多伎町久村908
石鈇山横峰寺 愛媛県西条市小松町石鎚甲2253
大本山弥谷寺 香川県三豊市三野町大見乙70

 

神仏習合の教説では安閑あんかん天皇(広国押建金日命ひろくにおしたけかなひのみこと)と同一の神格とみなされました。

 

そのため、多くの神社は明治時代の神仏分離後は、祭神を蔵王権現から安閑天皇となりました。

 

神道においては、蔵王権現は大己貴命少彦名命国常立尊大和武尊金山毘古命等と習合し、同一視された。その為蔵王権現を祭る神社では、主に上記の5組の神々らを祭神とするようになります。

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